自民圧勝「296」、与党3分の2超…郵政法案成立へ

結局、自民党の歴史的圧勝に終わりましたね。郵政民営化について、YESかNOかという単純な議論に持っていったのが大きな勝因ですね。民営化反対→抵抗勢力既得権益を守ろうとする守旧派、みたいなイメージが作られ、無党派層といわれていた人たちが自民党に入れるという珍しい現象が起きたようです。あとは小泉首相の個人的な人気でしょうか。あの小泉さんがここまで命をかけるなら、やらせてみようかというような感じ。あと、反対派にいわゆる「刺客」を送り込む強引な手法が、意外に有権者にウケて注目度アップに繋がったのも勝因の1つかも知れませんね。
民主党にとってはショックな結果でしょう。選挙前は政権交代のチャンスとまで言っていましたが、結果は大惨敗に終わってしまいました。自民党に入れた人の中には、ホントは野党に入れたいのだけど、今の民主党は頼りない、任せられない、という人たちも多かったのではないでしょうか。小泉自民党が一貫して郵政民営化という政策を提示し続けたのに対して、軸がなかなかしっかりしない上、それに対抗できるようなイメージ作りもできないまま、結局大きな波に飲み込まれていった感じ。おそらく、民主党がもっとしっかりしていれば、このような結果になることはなかったでしょう。党としてはこれからが正念場です。
ただ、全体としてちょっと自民党が勝ちすぎという感じはありますよね。今の選挙制度だと、何かのきっかけでこういう一方的な結果になる可能性があるわけで、逆にいえばこれからの自民党の行動次第では、次回の選挙で大きな反動が来ることもあり得ます。これだけの票を集めたということは、それだけ多くの人が今後の成り行きに注目しているわけで、その期待に応えていかないといけないのも、なかなか大変そうです。