オリックス前監督・仰木彬氏が急死…野茂、イチロー育ての親

ついこないだまで監督をやっていただけにビックリしました。ずっと体調が悪いのは知っていましたが、まさかそこまでとは…。
仰木監督といえば、まずは近鉄の監督時代が思い出されますね。89年の最終戦はテレビの前で固唾を飲んで観ていました。そして、オリックス監督時代に始まったイチローとの関係は言うまでもないでしょう。仰木監督がいなければ、今のイチローがあったかどうかわかりません。そして、神戸の復興を勇気付ける優勝。最後は近鉄・オリックスの合併球団の初代監督という、ある意味、監督生活の総決算のような感じになりました。
相手ピッチャーによって打線を目まぐるしく替え、またそれがズバリとはまる様子は「仰木マジック」といわれ、野球ファンを楽しませてくれました。また、オールスターでの「ピッチャー・イチロー」、嘉勢（字がこれしか出ない）外野手のピッチャー転向など、常に話題を提供し続けてくれました。
酒と女性をこよなく愛し、武勇伝は数知れずｗ　仰木監督を慕う選手は多いですが、それは名監督というだけではなく、そのへんの豪快な人柄、懐の深さによるところも大きいでしょう。それは、あのイチローでさえ師と慕う姿からも窺い知れます。
まだ年齢的にも若いし、一プロ野球ファンとしては、ファンを楽しませてくれる監督がまた１人いなくなった寂しさを感じますが、それでも最後の最後まで「野球人」として人生をまっとうした姿は立派だったと思います。