巨人元監督・藤田元司さん死去…原監督号泣「恩師以上の恩人」

自分がプロ野球をちゃんと観始めた頃(1982年ぐらい)に
巨人は藤田監督・王助監督という体制だったので
自分の中では、巨人の監督としてのイメージが非常に強く残っています。
(なので監督を辞めてだいぶ経ちますが、以下「藤田監督」と記述します)


知性を感じさせる穏やかな語り口に、細身のスラッとした体型で
球界の紳士」というイメージがありますが
意外にも若い頃はケンカに明け暮れるワルだったようですw


選手としても一流でしたが、監督としても名将でした。
「長嶋-藤田-王-藤田-長嶋」という感じで、丁度ONに挟まれる形で2度監督を務めましたが
ある意味、こんな難しい役目をこなせる人は、藤田監督以外にいなかったのかも知れません。


ドラフトで原・現監督のクジを引き当てたのも藤田監督であり
そういう意味では、藤田監督がいなかったら、巨人の歴史は大きく変わっていたでしょう。
その原監督も含め、今の原政権を支えるメンバー(斎藤、村田、吉村など)の中にも
直接、薫陶を受け、未だに尊敬してやまない人たちが多いようです。
さらに、エースナンバーの後継者である桑田にとっては最大の理解者でもあり
2人の関係は、あの仰木監督イチローの関係にも似たものがあるように思います。
(ちなみに巨人の18番は、ここ50年間で藤田-堀内-桑田とわずか3人によって受け継がれている)


このオフには仰木監督も亡くなってしまったし
奇しくも、1989年にあの歴史に残る日本シリーズ(巨人が3連敗から4連勝)を
戦った名将2人が、相次いで彼岸の人となってしまいました。
個人的にもその頃は、野球を非常に熱い思いで観ていた時期だったし
様々なシーンが思い出されて、寂しい気持ちになりますね。


↓藤田監督については、以下の対談が必読。
ほぼ日刊イトイ新聞 -体温のある指導者。
こんな上司の下で働けたら幸せなんだろうなぁ、と思わずにはいられません。