倉橋由美子さん死去

うーん、また好きな作家が1人いなくなってしまいました。69歳というのは、まだ若いですよね。一般的には、おそらく数年前にブームにもなった「大人のための残酷童話」などが有名だと思います。
自分は今から10年ぐらい前、ある本好きが集まる場所で名前を挙げられているのを見て、初めて倉橋由美子という作家の存在を知りました。最初に読んだのは確か「大人のための〜」だったと思いますが、ゾクゾクするような何とも言えない独特の「毒」が感じられ、すぐに他の作品も読んでみたいと思い、一時期、古書店を回って著作を集めたりしました。おそらく新潮文庫については絶版になったものを含め、ほぼ全冊揃ってると思います(「アマノン国往還記」は背表紙が緑と青の2パターン持ってます)。
作品によっては、少し時代を感じるものもありますが、それでも時代を超える普遍性を持った作品も多いです。自分も久々に読み返してみようかなと思います。ご冥福をお祈りします。