○日本10-6キューバ●

         1 2 3 4 5 6 7 8 9  R 
日本     4 0 0 0 2 0 0 0 4 10 
キューバ 1 0 0 0 0 2 0 2 1  6 

というわけで、何と日本がWBC初代チャンピオンに輝きました!
いやー、未だに信じられないですw


初回、キューバの先発ピッチャーの乱調に付け込んで
多村の押し出しデッドボール、小笠原の押し出しフォアボール
そして今江の2点タイムリーでいきなり4点を先制。


日本の先発は、アテネキューバ相手に勝利投手にもなっている松坂。
ところが、いきなり先頭バッターにホームランw
あとで聞くところによると、どうも直前の投球練習中に首を痛めていたらしいですね。
ただ、その後、松坂は力投を続け、4回には川崎の超ファインプレーも飛び出し
4回を終わって4-1。


5回に入り、イチロー、松中、多村の3連打でようやく追加点。
続く小笠原もきっちり犠牲フライを打ち上げ、6-1。
そして、5回裏からは予定通り、渡辺を投入しましたが
松坂との落差もあり、うまくタイミングを外す投球で、この回3者凡退。
このあたりで少し日本に楽勝ムードが漂いかけました。


しかし、アマ最強軍団キューバはそんなに甘くはなかったw
6回には早くも渡辺を攻略し始め、川崎のエラーもあり2点を返す。
7回には、6回に続きまたも川崎がエラー。
そして、直後の打球も一瞬、弾きかける(結果は何とか併殺)
これこそが、WBCならではのプレッシャーなのかと息詰まる思いで観ていると
次の瞬間、ファーストからの何でもないトスを、今度は渡辺がまさかの落球www


よく「甲子園には魔物がいる」といいますが
間違いなく、この日、このペトコ・パークには魔物がいましたw
このプロの中でも選びに選ばれたメンバーが、何でもないボールをポロポロと落としまくる。
結果、これが致命傷にならなくてよかったですが、なかなか印象に残るシーンでした。


その後、8回には藤田が2ランを打たれ、ついに5-6。
しかし、その後は大塚が何とか抑え、いよいよ9回へ。


結果的には、日本がここで決定的な4点を追加するのですが
日本シリーズの再現のような西岡の絶妙なプッシュ、イチローが仕上げのタイムリ
韓国戦に続き代打・福留のタイムリー、そして小笠原の犠牲フライと
何か、この最後の攻撃に、日本の強さの全てが凝縮されたような感じでした。


自分は、96年のアトランタの決勝(9-13キューバ)から
シドニーの3位決定戦(1-3韓国)、アテネの準決勝(0-1オーストラリア)まで
あと1歩、惜しくも力及ばず敗れた試合を観て来ただけに
ここに来て、最後にあのキューバ相手に突き放すことができるとは
ホントに強くていいチームになったなと、感慨深い思いで観てました。
そして、最後には大きな感動が待ってました。


キューバ相手には、とにかく点を取らないと勝てないと思いますが
まずは打線が10点も取れたのが勝因でしょうね。
あとは大会MVPにも選ばれた松坂の好投。
常にリードを保てたことにより、先手先手の投手交代ができたのも大きかったと思います。


それにしても、この記念すべき第1回大会で、まさか日本が初代王者に輝くとはw
この大会が3回ぐらいで終わってしまうのか
はたまたサッカーのワールドカップのように歴史ある大会になるのかわかりませんが
日本の名前は、初代王者として永遠に残り続けることになります。
敗れたキューバも、言い訳をするでもなく日本を称えてくれ、立派でしたね。


いやー、プロ野球ファンとしては、ホントに感慨深いですね。
あのアトランタで涙を飲んだ福留、松中の努力も報われたし
松坂世代」の面々が、日本を支えるまでに成長したのも頼もしいし
あの王さんを世界一の監督にしてあげられたのも誇らしいし
イチローの数々の発言、プレーも輝いて見えたし。
そして、最後にこんな歴史的瞬間を観ることができて、ホントに幸せです。


ちなみに、この試合の平均視聴率はプロ野球中継史上、歴代3位となる43.4%
瞬間最高で56.0%を記録したそうです。
あとはペナントがどれだけ盛り上がるかw