インド滞在記その13(ラスト)

1月にインド出張の話を打診され
期間が2週間と聞いたときは
「正直言って長いなー」と思いました。


ところが、今こうして最後の夜を迎えてみると
「あっという間だったなぁ」という感慨が湧いてきます。
と同時に「またチャンスがあれば来たいな」という思いも。


自分は飛行機嫌いなのもありますが
これが初めての海外旅行となります。
それがいきなり上級者向けのインドで
しかも来た初日で、あんな事件があったりと
不安のスタートでした。


とはいえ、ホテルはいいホテルだし
職場には日本人も多く、一緒に仕事をした人も
ほとんど日本語が喋れる人ばかりで
ホントにインド好きな人に対して
これでインドに行ったなんて言うのは
おこがましいことだと自覚していますw


これだけの人口がいて、これだけ多様な人種がいる国に
2週間いた程度で、何かがわかったと思ったとしても
それはあくまでわかった気分になっているか
ほんの一部分だけを理解したに過ぎないでしょう。


とはいえ、日本にいてネットで情報を
仕入れているだけではわからない
「生の感じ」を体験することができたのは事実で
それはそれで非常に貴重な体験になったと思います。
おそらく一生忘れられない財産になるでしょう。


初海外ということも含めて考えると
やはりどこに行っても、自分が日本人である
ということを意識せずにはいられませんでした。
街中を歩いていても、そういう視線を感じるし
おそらく物乞いに声をかけられるのも
自分を含め、日本人である(少なくてもそう見える)からだと思います。


あと、一緒にいた人ともよく言っていたのは
何となく昔の日本を見ているような
気持ちになる部分があるということですね。


道路なんかは舗装はされていても
大体、歩道側はでこぼこで瓦礫のままだったりします。
道路を走っていて、穴が空いていたり
車が激しくバウンドしたりも日常茶飯事ですw


川は垂れ流しで、色がわかるほど汚染されていたり
ちょっと市街地を出ると、バラックのような
スラムのような場所があったり。


でも、もしかすると、昔の日本も
結構こんな感じだったのかなと思ったりしました。
油断していると、すぐにぼられたり
悪い部分もいっぱいありますが
それでも、今の日本よりは全体的に健全な感じはするし
活気みたいなものも感じられたような気がします。


自分は日本は大好きだし、世界に誇れる国だと思っていますが
それでも今後、インドが発展していくにあたって
日本のいびつで不健全な部分については
同じようになって欲しくはないなと思ったりもしました。


まあ、ありきたりな感想かも知れませんが
何となくそんなことを考えたりした2週間でした。


最後に1ついえるのは、インドに来ると
人はいろいろとものを考えるようになるなということですw
それはインドのゆったりした時間の流れ方が
人を思索的にするのかも知れません。


そんなわけで、明日の夜の飛行機で
いよいよ日本へ戻ります。
2週間ぶりの日本で、果たして自分が何を感じるのか
個人的にはそこが非常に楽しみですw