社内勉強会
昨日、某氏を招いての社内勉強会(第2回)がありました。
今回は品質を中心に、多重派遣などの話まで、いろいろ興味深い話が聞けました。
以下に、メモと記憶を頼りに、印象に残った発言をいくつか。
(発言者略。微妙にニュアンスが違う部分はあるかも知れませんがご容赦ください)
- SIにおいては、提供するソフトウェアの品質だけが大事なのではなく、サービス全体としての品質が大事なのでは。
- 品質というのは、ある程度動かしながら上げていくものなのではないか(先のことは予測するには限界がある)。
- ドキュメントが全く不要というわけではないが、少なくてもプログラム設計書のようなものはいらない。ソースがあれば十分。
- 無駄なテストは工数の無駄なので減らしていきたい。本当に重要なテストに注力すべき。
- 単にペアプロすればいいというわけではなく、互いにレビューしながらやると品質が上がるし、お互いの勉強にもなる。
- 終身雇用という日本の雇用形態からSIは生まれた。
- 売り上げより利益(率)を追求すべき。
- 大人数プロジェクトでも、コントロール可能な小さい単位に分割することによってアジャイルは可能。
この他にも、某T氏よりブラックな会社についての発言がありましたが
自分もわかりすぎるぐらい当事者だったので、ここで言及するのはやめておきますw
無駄なドキュメント、テストが多いという話には同意。
そういう作業って、結構単純なものも多く、めんどくさくなりがちなため
メンバーのモチベーションを下げる効果も大きいんですよね。
品質については、いろいろと開発手法的な話もありますが
単純な話として、プロジェクトメンバーの性格によって左右される部分も
結構大きいんじゃないかなぁと思います。
たとえば、同じ試験項目を消化する場合でも
性格上きっちりと細かくチェックする人もいれば
「別にこんなのでいいんじゃない」という感じで適当にやる人もいます。
両者が同じ試験項目を消化した場合、品質に結構差がついていたりすることも珍しくありません。
経験上、プロジェクト内に1人ぐらい細かい性格の人がいた方が
ソフトウェアの品質は上がっていたような気がしますw
あと、現在のIT業界の構造上、偽装請負、多重派遣はそう簡単にはなくならないと思いますが
やっぱり、そういう現場って心身ともに健康を損なう人が多かったような気がします。
終電、休出、徹夜の連続から、体調を崩して倒れる人はもちろん
他社の人で、ある日突然来なくなった人や、途中から連絡が取れなくなった人などもいました。
こういう話って、元請の大手SIの人とかにとっては
遠い途上国の貧困の話のように、別世界の話として感じる人も
結構多いのではないかと思ったりもしますが
今の日本のIT業界は、上記のような人たちが頑張って支えて成り立っているのが
偽らざる現実なのではないでしょうか。
もちろん、それがいいというわけでは決してないですが。
プログラミングファースト、アジャイルの話については
個人的に現在興味のある話だったので、ためになることも多かったです。
またこのような機会があれば、是非参加したいと思います。